きゃらめるescape

メシアを探して

君は忘れる

きっと君は覚えていないんだろう。僕のことを。

忘れているんだろう。僕との思い出を。

 

僕ね、覚えてるんだ。

君と歩いたこの道を。

君と話したくだらない話を。

君と遊んだ公園を。

 

 

君ってばとってもわかりやすかったよね。

君の好きな人にすんごくアタックしてたんだから笑

もうおもしろくておもしろくて僕はいっつもそんな君を見て笑ってたよ。

ごめんね(てへぺろ)

 

僕はいつも君を隣で見てた。

僕と君は幼馴染だったから。

 

だからね

君が僕を守ってくれたのも

近くで

 

 

君と僕はね旅行にいくために車に乗ってたんだよ。

とっても楽しい旅行になる思ってたんだ。

 

でもね事故にあっちゃった。

その日は雪がふってた。

反対車線の車がスリップしたみたい。

それで僕たちが乗っている車に突っ込んできたんだ。

僕は急いでハンドルを切っても雪のせいで空回りしてた。

衝突する・・・って思った。

まあ衝突はしたんだけど。

僕は運転席に座ってて君は助手席に座ってた。

僕、ハンドル切るときに自分のほうにきったはずなのに

おかしいなぁ。

君のほうに車体がいったんだ。

そのときにチラッとハンドルが見えた。

君、ハンドル握ってたね。

僕のこと守ってくれたんでしょ?

でも君そのせいで記憶失っちゃったんでしょ。重傷も負って。

僕?僕ももちろん重傷だったさ。

でも君ほどじゃないよ、信。

そう、君の名前は、信。

僕?僕は 時雨。君の親友。幼馴染。

 

大丈夫だよ。

僕は前のような君に戻ってくれだなんていわない。

君は君。

気、つかわなくていい。

いつもどおりでいいよ。

 

僕はどんな君でもずっと親友だから。

今度は君のこと傷つけないから。

 

ずっと元気でいてね。